こころの健康フォーラム2022 開催概要
テーマ:コロナ禍における “こころ” と “くらし” そして、これから
主旨
新型コロナウイルス感染拡大が長期化する中で、社会的状況の変化に伴い、当初の感染等に対する直接的な不安から、ストレスやうつ、DVなどへと、コロナ禍における孤立的・閉鎖的な環境下における潜在的なこころの問題が増えることが考えられます。また、くらしの面においても、生活困窮や犯罪、社会的弱者における情報や経済的格差の拡大などにより、地域のくらしにおける問題もさらに深刻化していくことが推測されます。
そこで、奈良県臨床心理士会がこころの健康フォーラム2022を開催し、シンポジウムを通じて、コロナ禍におけるこころの健康やくらしへの影響といった悩みを共有するとともに、メンタルヘルスにつながるコミュニケーションと対応について検討します。また、臨床心理士の活動分野のパネル展示や、奈良弁護士会との連携による無料の合同相談コーナーを設けます。
このことにより、広く県民の皆様のこころの健康維持に寄与することを目指します。
シンポジスト
椿本 剛也(つばきもと よしなり)氏 [葛城市教育委員会教育長]
奈良県中学校教諭を経て、奈良県教育委員会事務局学校教育課課長補佐、葛城市立新庄中学校長を歴任。中学校長として子どもたちと接し、その後教育長として教育行政に携わっています。その中で見えてきたことやこれから先の展望についてお話します。
田中 啓義(たなか ひろよし)氏 [登大路総合法律事務所所長/弁護士]
「困っている人の経済的、精神的な回復のお手伝いをし、心から笑顔に」との初心は変わらず、弁護士歴34年。長引くコロナ禍における、労働、経営、家族関係等の社会問題の発生と、それに対する司法救済の現場を紹介させていただきます。
前田 由美子(まえだ ゆみこ)氏 [奈良市健康医療部 母子保健課/臨床心理士]
平成9年に奈良市役所に心理判定員として採用され、主に母子保健分野で発達相談等の業務を担当。感染症流行前後での保護者の悩みや子育て環境の変化を中心に、日々の業務や職場で感じていることなどを話したいと思います。
コーディネーター
川﨑 圭三(かわさき けいぞう)氏 [葛城市こども・若者サポートセンター所長/臨床心理士]
當麻町立白鳳中学校にて教諭として在職時に臨床心理士取得。葛城市立中学校での勤務を経て、現職。